2022年11月の記事一覧
令和4年度 人権教育講演会
11月17日(木)5限、1・3年生を対象に人権教育講演会を実施しました。新型コロナウイルス感染症予防対策として、手指消毒や換気を徹底し、体育館にて2学年合同で行いました。
今年度は、日本女子大学名誉教授で一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事の堀越栄子先生と、元ヤングケアラーで弁護士の藤木和子さんの2名を講師にお迎えし、『ヤングケアラーについて知ろう』という演題で、講話をして頂きました。主な項目は、1.ヤングケアラーとは 2.子どもの権利条約とヤングケアラー 3.ヤングケアラーをサポートする人や機関 4.元ヤングケアラーの語り 5.自分の未来を描ける学校や社会に向けて という5項目で、ヤングケアラーについて理解を深めることができました。
特に、元ヤングケアラーの藤木さんより、ご家族のケアをしながら受験勉強したというエピソードに生徒たちは真剣に聴き入っていました。『悩むことは人生を真剣に考えているということです』、『様々な境遇の人がいる中で、大宮高校に入れたこと自体恵まれており、部活や勉強を頑張れることは幸せなことです。ぜひ頑張ってください』という強いメッセージは、生徒にしっかり届いたと思います。
最後に、3名の生徒より質疑があり丁寧にまた誠実にお答えいただき、多くのことに気付くことができました。非常に興味深い講演をしていただき、誠にありがとうございました。
【進路指導室】医学科勉強会
今年も医学科勉強会が始まりました。
医学科入試で必ず実施される面接への準備として、医学科志望者の面接勉強会を2回行います。河合塾大宮校の全面的な協力をいただき、1回目の今回は、面接試験についての講演、医学科模擬面接です。他学科受験で面接が必要な生徒も前半の講演に参加し、後半の医学科模擬面接を見学しました。医学科志望の生徒は、多くの生徒に見られる中で緊張しながら質問に答えていました。今回指導された内容を考えながら、次回の勉強会に向けて改善してゆきます。
昨年度大宮高校から医学科に現役で進学した生徒は、国公立11名、私立2名の合わせて13名でした。医学科勉強会を生かしながら、自己の目標を達成することを願っています。
【1学年】大高人ワークショップ開催
9/27、11/1
1学年の「総合的な探究の時間」において、大高人ワークショップを実施しました。
13名の大宮高校卒業生(大高人)を招いて、それぞれの専門家によるワークショップを開催してもらい、
与えられたテーマに対して本校生徒が探究するプログラムです。
2020年度から始まった取り組みで、今年度は3回目の開催に当たります。
講師である大高人の熱量も上がり、生徒たちはそれぞれ《答えのない問い》に向き合うことになりました。
クラスの垣根を越え、様々な問題を、様々な方法で考えていく経験を通し、
総合的な思考力・判断力・表現力を発揮する貴重な機会となりました。
【講座タイトル】
1 :住宅を模型で語る
2 :大宮高校の広告を作る
3 :コクーンシティのリ・デザイン
4 :プログラミングを使ってデータという観点で世界を見てみよう
5 :スマホアプリを企画提案しよう
6 :1,400人の学生が殺到した伝説の「ハーバードの人生を変える授業」
7 :これからの社会とあなた
8 :昼食から食生活を探る
9 :5G時代の革新的サービスを考える
10 :ジェンダー平等の実現に向けてアクションプランを立てる
11 :目抜き通り―そして、そこにたつ建物
12 :CO2削減に向けて、これからの電源構成・今私たちにできることを考えよう
13 :戦争をしないために、私たちはどうしたらいい?
2学年修学旅行
2学年修学旅行
日時:令和4年10月23日(日)~26日(水)
方面:沖縄県
1日目 出発から平和学習
羽田空港から3時間ほどで那覇空港に到着しました。
気温は思ったよりも高くなく、到着した時には小雨も降っておりました。
時間が経つにつれ蒸し暑さを感じましたが、雨と風のおかげもあり、過ごしやすい気候の中での沖縄における修学旅行が始まりました。
【ひめゆり平和祈念資料館】
さほど広くはない資料館ですが、ガマに向かって神妙に黙とうをささげた後、生徒たちは時間をかけて1つ1つの展示を丁寧に見て回っておりました。証言本を集合時間のぎりぎりまで読み込む生徒もおり、資料館の方も驚いておりました。
【平和祈念公園・沖縄県平和祈念資料館】
美しい崖と海の風景も、歴史的事実を知った上で見ると全然違った見え方をするものです。生徒たちは景色を背景に写真を撮っておりましたが、平和祈念公園であることを意識したのか、慎ましい姿勢で並んでいたのが印象的でした。平和祈念資料館内には非常に多くの資料が展示されており、90分ほどの時間では足りなかったかもしれません。また個人で沖縄を訪れる際に時間をかけて回っていただきたいと思います。
2日目 基地学習からの文化遺産や自然巡り
【基地学習】
大学生に連れられて、基地についてのフィールドワークを行ったのち、ホテルの会場で大学生を囲み、ディスカッションを行いました。コーディネーターが『未だかつてなく素晴らしい!』とおっしゃるほど活発な意見が飛び交っておりました。
【文化遺産や自然巡り】
コース別で沖縄の歴史と自然を満喫しました。美しい風景に魅了されるだけでは終わらず、そこで何を得たかは生徒それぞれ違うはずです。
3日目 マリンスポーツやカヌー体験、伝統工芸品づくり、お菓子作り、そして美ら海水族館へ
【マリン・カヌー・伝統工芸品づくり・お菓子作り】
午前中は五感を使って楽しむ時間でした。この日を楽しみに鍛えてきた生徒も多いことでしょう。お菓子作りはもちろんサーターアンダギーでした。生徒の作ったサーターアンダギーは市販のものよりはもっさりしていたのですが、お菓子としては申し分ない出来でした。手作りシーサーを作成した生徒もおりますが、こちらは12月頃に自宅に届けられる予定です。
【美ら海水族館】
他校の修学旅行生もいたため、館内は大変込み合っておりました。しかし、時間は十分にとっていたため、全ての展示を回ることができていたようです。
3日目夜 討論
修学旅行に向けて、LHRでは幾度となく討論会を授業内で行ってきました。3日目の夜はその集大成として、討論を他のクラスの人たちと行ったり、クラス代表による対抗戦の決勝を全員でジャッジしたり、と90分間白熱した時間となりました。
4日目 国際通りを中心とした班別自主研修
地域クーポン券を握りしめ、生徒たちは国際通りに放たれました。帰るころには多くの生徒が大きいお土産袋を手に那覇空港に集合しておりました。
全員が羽田に帰ってくることができたのが何よりの喜びでした。
人間関係も良い形でほぐれたようなので、今後の学校生活もまた違ったものになることを願っております。