2025年7月の記事一覧
【東京大学大学院研究室訪問の様子について】
7/28(月)に東京大学大学院の齋藤継之教授の研究室へ訪問しました。齋藤教授は本校理数科の卒業生です。今回の研究室訪問では、研究内容についての講話や大学院生との個別相談、実験体験など、多様なアプローチからご教授していただき、非常に密度が濃く有意義な時間を過ごすことができました。本校の生徒は目を輝かせながら話を聴き、多くの学びを得ていました。
(以下は研究内容についての講話での様子)
(以下は大学院生との個別相談、実験体験での様子)
(以下は全体を通しての質疑応答とまとめの時間での様子)
齋藤教授の研究室では植物由来の新素材である、セルロースナノファイバーの研究をなさっています。これからの社会で活躍していくであろう新素材の特徴を分かりやすくご説明くださり、本校の生徒はとても興味を持っていました。また、今回の訪問では研究の専門的な話に加えて、齋藤教授や大学院生の高校時代の思い出など、ざっくばらんに様々な話をしていただきました。齋藤教授をはじめとした研究室の皆さまの温かくて活気のある雰囲気が特に印象的で、このような研究室で研究に没頭できる大学院生の姿にも、本校の生徒は大いに刺激を受けていました。この貴重な経験をこれからの高校生活に活かしてくれると思います。このような貴重な機会を設けてくださった研究室の皆さま、本当にありがとうございました。
【大高人×理数科推進部】 第2回 微生物実験教室(東京薬科大学)
実施会場 東京薬科大学(東京都八王子市)
実施日 7月11日(金)
本校卒業生、大高人の中南秀将教授(薬学部 臨床微生物学教室)による微生物実験教室が今年度も開催されました!
生徒13名(理数科5名、普通科8名)が参加しました。
昨年度に実施した第1回の様子や、専門用語の解説等は こちら からご覧ください。
【イントロダクション】
まずは中南教授の自己紹介、そして真核細胞や原核細胞の違いなどの基礎知識の確認。
1年生にとっても生物基礎の授業で学習済みの内容ですので、うんうんと頷きながら聞いていました。
【実験の準備】
グラム染色で使用する染色液が制服につかないように、使い捨ての医療用ガウンを着るところから始まります。
ゴム手袋もバシッと着用し、いかにも「これから微生物を取り扱うぞ!」という雰囲気でテンションが高まります。
【口内細菌の採取】
滅菌済みの綿棒を口に含み、歯みがきをする要領でやさしくこすり取ります。
この綿棒をスライドグラスに塗り付け、この後の操作のためによく乾燥させます。
【グラム染色】
試薬によって染色時間が異なり、早いものは試薬を加えて10秒で次の操作に移らなければなりません。
一発勝負ということもあり、生徒の間にも緊張感が漂います…。
研究室スタッフの吉田助教、大学院生の的確なアドバイスもあり、スムーズに作業を進めていくことができました。
【油浸レンズによる観察、スケッチ、そして撮影】
専用のエマージョンオイルをスライドグラスに1滴ポタッとたらし、いざ観察。
スライドグラスと対物レンズの間の油膜が1000倍の倍率での観察を可能にしてくれます。
観察の終盤はスマホでの撮影会が始まりました。スマホのカメラを接眼レンズにあてて、苦労しながらピントを合わせてシャッターを切る生徒たち。いい写真は撮れたかな?
【培養した細菌の観察】
口内細菌を観察した後は、昨年度と同じく中南研究室で培養した細菌の観察会です。
顕微鏡で観察しつつ、横に置かれたシャーレを手に取ってコロニーの様子もセットで観察できました。
表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌は、顕微鏡で観察しても素人にはまず区別できません。
写真のような赤いマンニット食塩寒天培地を用いると、マンニトール発酵する細菌は黄色く変色するため、区別しやすいとのこと。
さぁ、写真のシャーレの中で培養されているのは、表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌のどちらか分かりますか?
【研究室見学】
最後は研究室ツアーです。
今年度は平日にお邪魔したため、研究室のスタッフ、学生の皆さんが研究する生(なま)の雰囲気を感じることができました。
昨年度同様、なかなか入ることができないBSL-3 (バイオ・セーフティ・レベル3)の施設見学もでき、大満足!
(参加した生徒の感想、一部を抜粋)
- 教授が気さくでこちらが質問しやすい環境を作ってくださっていたのがありがたかった。また、普段は絶対に立ち入れない部屋を見学させてもらえたことで、薬学や感染症学への知見が広まった。
- 研究の機材や試料を実際に見られる機会はなかなかないので、とても良い経験になりました。どんな質問にも丁寧に答えていただけて、微生物への関心がより高まったし、本当に楽しかったです。
- 微生物の観察だけで終わると思っていたら、研究室(BSL-3も含めた施設)の見学までさせてもらえて、大学の薬学部に対するイメージが広がった。昨年度の総探(大高人ワークショップ)のときにお世話になった中南教授が、本当に教授だったとわかった。
参加生徒の満足度がとても高いのがこの実験教室の特徴です。
中南教授の熱意と、本校生徒の好奇心と探究心の相乗効果といっていいでしょう。
中南教授、そして研究室のスタッフの皆さん、ありがとうございました!
【大学セミナーでの様子】
7/10(木)、東京大学大学院薬学系研究科の北川大樹教授によるセミナーを本校やまぼうしホールで開催しました。今回のセミナーでは、研究室での生活や研究内容、研究者に至るまでのプロセスなど、幅広く貴重なお話をしていただきました。生徒たちも非常に刺激を受けており、進路選択においても大いに参考になるお話を伺うことができました。
質疑応答においても大変活発に行われており、とても有意義な時間を過ごすことができました。お忙しいところ貴重な時間を設けてくださり、本当にありがとうございました。
【理数科日誌】 理数探究、2・3年生のディスカッション
7月1日(火)、2年生の「理数探究」の授業で3年生とのディスカッションを実施しました。
今年度、試験的に始まった2・3年生のディスカッションです。
2年生にとって夏休みを前にしたこの時期は、探究活動も手探り状態。
何となく見えてきたテーマ。
上手くいきそうなのか、行き詰りそうなのか。
「不安はない」といったら噓になる、そういう段階です。
理数科3年生が普通科の「総合的な探究の時間」との兼ね合いでタイミングよく自由に使える時間が生まれたこともあり、昨年度1年間の「経験」を2年生にフィードバックしてもらうことにしました。
【数学】
個人研究の多い数学は、ディスカッションも個別相談形式。担当教員曰く、とても熱のこもった議論が展開されていたとのこと。
【物理】
こちらは発表形式。現在のテーマについて、現状や課題を発表し、3年生から鋭い質問が飛び、こちらも大いに盛り上がっていたようです。
【化学】
化学は座談会形式。3年生による昨年の苦労話や、今後のスケジュール感や探究活動を進めていく上でやっておいた方が良いこと等、まさに「経験者は語る」的な交流でした。
【生物】
こちらも座談会形式。テーマの対象となっている生き物や装置を目の前に、和やかな雰囲気。
現2年生にとって、昨年度2月に行われた校内発表会で見ていたのは「発表モード」の凛々しい姿の先輩たち。
この日は、発表の舞台を降りた「頼もしい先達」としての先輩たち。
こういう先輩風ならピューピュー吹かせてもらい、代を重ねるごとに理数探究をより良いものにしていきたいですね。
3年生の皆さん、受験勉強が忙しい中ありがとうございました!