2025年5月の記事一覧
【理数科日誌】 Global Rocketry Challenge
本校が【 第9期 Global Rocketry Challenge 】の参加校として採択されました。
理数科2年の4名がモデルロケットの打ち上げ競技に挑戦します!
「Global Rocketry Challenge」は、日本モデルロケット協会主催、リバネス企画、運営担当として、ロッキード マーティン協力のもと理工系に興味のある中学生・高校生を対象としたSTEM(科学・技術・工学・数学)教育プログラムです。半年間を通して、火薬で打ち上げるモデルロケットの機体作りにチームを組んで挑戦いただきます。
モデルロケット開発は、アメリカのSTEM(科学・技術・工学・数学)教育において広く取り入れられているプログラムで、日頃学んでいる物理や数学などを活用して実践でき、かつ高い安全性も証明されています。
外部リンク( 教育応援プロジェクト ティーチア )より抜粋
本校の理数科は、理数科とはいえ工業科のようにモノづくりを経験する機会はそう多くありません。
その中で、好奇心を原動力に今回のプログラムへの応募を決めた4人の生徒はやる気がみなぎっています。
5/24(土)、千葉工業大学新習志野キャンパスで開催された任命式で、さっそくモデルロケットの作成と打ち上げを体験しました。
10月に開催予定のモデルロケット全国大会出場に向けて、これから開発を進めていきます!
(参加生徒のコメント)
私たちは「モデルロケット製作」への純粋な興味と好奇心から、このプロジェクトに応募しました。私たちは小さな頃からモノづくりが大好きで、家で工作を楽しむことも多かったのですが、遊びではなく本格的なモノづくりの経験はありませんでした。今回のプロジェクトを知ったとき、1年間ともに過ごしてきた理数科の仲間たちと、これまでで一番本格的なモノづくりへの挑戦ができると思い、胸が高鳴りました。私たちの原動力は「知りたい!やってみたい!」という思いです。経験は乏しいかもしれませんが、そのぶん、このプロジェクトを通じて先生方や仲間とアイデアを出し合い、真摯に学びながら取り組んでいきます。
参加生徒4名(前列)と、指導担当教員4名(後列)
「 ロケットポーズ 」で記念撮影
【理数科日誌】 最先端研究施設訪問(2年遠足)
訪問先 物質・材料研究機構 並木地区 (茨城県つくば市)
訪問日 4月24日(木)
本校理数科2年生の4月の新規行事として、物質・材料研究機構(以下、NIMS)を訪問しました。
大宮高校、4月の遠足。
今年度からは遠足も「理数科らしく」ということで、「学術・研究都市」であるつくば市へ。
午前中は班別自由行動。
班ごとに行きたい場所に行くのではなく、「行きたい場所が同じひと」で班つくりました。せっかくの機会ですから、生徒たちには「自分の好きなモノ」を優先してもらいました。
主な見学場所は国立科学博物館筑波実験植物園つくば植物園、JAXA 筑波宇宙センター、産業技術総合研究所(地質標本館,AIST-Cube)、サイバーダインスタジオ、つくばエキスポセンター、筑波大学でした。
午後の再集合時、地質標本館を見学した生徒に話を聞いたところ…
「想像以上に面白くて、出発予定の時間を超えて見学していたら昼食の時間が取れませんでした(笑)」
さすが理数科…!
午後はNIMSへ。
NIMSには千現地区(本部)、並木地区、桜地区の3か所があります(昨年度2年生が7月に「千現地区」を訪問しました)。今回は並木地区を訪問しました。
到着後、まず大講堂でNIMSの概要説明を受けた後、電気化学ナノバイオグループの主任研究員 今村 岳 先生 の講演を聴きました。
実はこの今村先生、本校理数科の卒業生です。昨年度から始まったNIMS訪問も、今村先生とのご縁で実現しました。今村先生の高校卒業から現在までのご経歴や、最先端のにおいセンサの研究、ベンチャー企業の立ち上げ(においセンサの社会実装)のお話をしていただきました。
研究から起業まで、生徒たちにとっても理数科卒業後の「将来像」のひとつとして、強く印象に残ったはずです。
その後、3グループに分かれて半導体材料分野の長尾先生(写真左)、電池材料分野の桑田先生(写真中央)、そしてバイオ材料分野の今村先生(写真右)の研究室を見学しました。
研究内容の紹介では専門用語が飛び交いました。本校の生徒であっても難しく感じる内容も多々ありましたが、最先端の研究に携わる先生方の「熱量」を感じ取れたはずです。
研究室見学後、大講堂に戻って体験学習「金属あてクイズ」を行いました。
知識として知っていることと、実物に触れて「それ」が何かわかることは、まったくの別物です。グループごとに金属の色、密度(手に持ったときの体感)、質感をヒントに、各サンプルの「正体」を推理しました。化学が専門の小林(筆者)はつい口を出したくなりますが、グッと堪えて見守りました。
結果発表の瞬間は大いに盛り上がりました。
全問正解のグループも多々あり、広報室の方からも「さすが!」とお褒めの言葉をいただきました。
盛りだくさんの1日。午前の自由行動も、午後のNIMS訪問も、大満足の最先端研究施設訪問(2年遠足)となりました。
理数科卒業生の今村岳先生(写真左端)と一緒にNIMSポーズで記念撮影