2024年8月の記事一覧
【理数科日誌】東京大学研究室訪問
8月2日(金)に東京大学 大学院 薬学系研究科・薬学部の内山真伸教授の研究室を訪問しました。
内山教授から基調講演として、薬学と化学の関係、医薬となる分子の構造式とその部分構造を修飾することによる効き目の変化、研究者としての心構えなど、高校生にも分かりやすく講義をしていただきました。
その後、研究室を見学させていただき、内山研究室の学生が実験している様子や最先端の分析機器を見学しました。案内役の大学院生から「溶媒の種類によってボトルに貼るテープの色を変えて、取り違えないようにしています」など様々な説明を受け、実際の研究現場ならではの細かい工夫に、参加した生徒も感心している様子でした。
また、大学院生との懇談会では、東京大学を受験した動機や受験勉強の思い出話から、いわゆる「進振り」に関するエピソード、大学院での研究生活とその後の進路まで、和やかな雰囲気で様々なお話をしていただきました。
(参加生徒の事後アンケートより)
生徒K
内山教授の講義では、真面目で堅いものという化学のイメージを覆されました。日常に潜むちょっとした疑問から人々の生活に大きな影響を与える問題まで、幅広く学ぶことのできる学問だと分かりました。飛ばないテントウ虫の研究に関するエピソードが最も印象に残っています。研究室の見学では興味深い装置が数多くあり、東大にはたくさんの設備が整えられているなと感じました。また、東大生の方には薬学部のことだけでなく、東大全体のことや、高校生のうちにできることなどを教えていただき、とても有意義なものとなりました。
生徒Y
いつもテレビや雑誌などでしか見たことがなかった東大の施設や、先生方を実際に見ることができ、お話も聞くことができてとても嬉しかったし、貴重な経験になったと思います。特に、現役の東大生の方が仰っていた言葉が印象に残りました。また、内山先生の講義も、メディアに載っていないことも教えてくださり、とても興味深かったです。