2013年7月の記事一覧
山岳部 夏山合宿に行ってきました・・・。
山岳部は夏山合宿(4泊5日)に行ってきました。
雨にたたられ、最低の夏山合宿でした。
一時は遠くから見えた槍ヶ岳も・・・・、 登った日はこの通り・・・。最低っ!
今年は(も?)晴天には恵まれず、風雨には恵まれて、ここ数年では最も厳しい、
キツ~イ夏山合宿となってしまいました。長期(4泊5日)、長距離(50km)、悪天候で、特に
1年生は、よく頑張ったと思います。
0日目 21日(日) 出発前日、学校に集まって食料の買い出し
購入した食料も、ものすごい量になった。米は10kg買う。17人分の4日分の食料だもんね。
ある。食料を嗅ぎ回り、そのうちあきてお昼寝。
1日目 22日(月) いきなり雨に降られた初日。
今回は高尾から松本まで4時間、乗り換えなしの1本の電車だった。途中大月付近は夏空。
これ以降、晴れ
は二度となかった・・・
信濃大町駅着は3時過ぎ。 ここからジャンボタクシー2台!で高瀬ダムへ向かう。
それに しても総勢17人、ジャンボタクシー2台とは人数が増えたものだと、つくづく思う・・・。
高瀬ダムは高さ170メートル。ロックフィルダムとしては日本一の高さを誇る。そこを車で
あがってしまうのだから、楽ちんである。16:00 タクシーを降りたらいきなり雨が降ってきた。
しかし。こんなものでは済まされないことを17人の男たちは、このとき知る由もなかったの
である。
トンネルを通り、吊り橋を渡るとキャンプ場。 着いたとたんに雨。丹沢の時以来。フライ
シートを広げてその下でテントを組み立てる。もはや手慣れたものである。・・・
またまた雨の中夕食の支度。 3つのテントの間で調理する。
今日の夕飯はすいとん汁。事前に下でしたごしらえしてきたものである。
2日目 23日(火) 雨の中の急登!
翌日は2時半起床。まだ暗い中、準備。 とりあえず、雨は降っていないが曇り空。
明るくなってきて、高瀬湖が見えてきた。 文字通りの濁沢をわたっていよいよ北アルプ
4時半出発! ス三大急登のブナ立尾根へ。5時に尾根に
取り付く。
途中向かいの山で派手な崩落が起きていて、 雨が降ってきた・・・。
その音は雷鳴を思わせる大きな音だった。 ブナ立尾根は1200㍍の登りである。
7:50 三角点に着く。雨は相変わらずである。 9:25 烏帽子小屋に到着。4時間半、ただ
ひたすら登りでした。
テントを立て、ちょっと休んで11:10 烏帽子岳 山頂直下は岩場。慎重に。
へ向かう。片道1時間弱である。
鎖もあるが、ここを登ってみる。スリル満点。 「そっちがいいぞ。」下から指示を出す。
12:00 烏帽子岳頂上。霧しか見えない・・・。
13:00 出発して2時間弱でテント場に
戻る。
もどってきてしばらくすると雨が上がってきたので外で調理することにする。
今夜はなすのミートソース煮ときゅうりのつけもの。外で食事できたのは、このときだけと
なった。夕・朝食、10回食事があって、晴れて外で食事できたのが、たったの1回だぜ!
1年生たちもまさかここまで悪天候になるとは その後は遠く大町市のほうまで見えた。
思わなかっただろうねえ・・・。
表銀座のほうの燕岳や大天井岳も見えた。ついでにさっき行った時は何も見えなかった
烏帽子岳も見えた。今山頂にいっていたらなあ・・・。
3日目 24日(水) いよいよ運命の3日目!
朝は、2時起床4:10出発。 三ツ岳へ向けて登っていく。この時はまだ雨
東側はほんの少し雲の切れ目が見えた。 は降っていなかった。
野口五郎小屋へ向けて登っていく。 6:50 野口五郎小屋。直前に休んだのでここ
は通過する。
7:10 野口五郎岳に着く。風が強く寒いので、 真砂岳へ向けて、進んでいく。
15分で出発する。
このあたりから、ぽつぽつ雨が降ってきた。 途中のお花畑。写真に気をとられてこの後。
転んでしまった。不覚!
カッパを着つつ、進んでいく。この時はまだ 東沢乗越付近。天気も悪いので慎重に。
危機感はそれほどなかった。
水晶小屋では風雨が強く、35分かけて 稜線をやめ、回り道。しかし登山道が沢になっ
対応を協議 した結果、ルートを変更する。 て、水が流れて靴の中までびしょ濡れ。
稜線上の道ですら、水が流れている
ここは沢ではなく、登山道なのです。別の沢 と、またまたついてしばらくすると雨が
では増水して渡れずに困っているパーティーが あがった。なんでやねん~
いた。コースタイム1:20のところを2:20かかった。
必死の思いで13:40へとへとになって三俣小屋に着く。
濡れたものなどを干すが、太陽が出ている 今回唯一11回だけ見えた槍ヶ岳。
わけでないのでたいして乾かない。着替えが 前も後にも、この時限り。
濡れてこの夜気温が下がり、寒くて大ピンチになった。
雨が上がっただけで部員は大喜びではしゃぐ。なんと不憫で、無邪気な子たち・・・。
4日目 25日(木) 最大の試練の4日目!
この日は朝から風雨が強く、一時は停滞をも、 三俣蓮華岳への雪上の登り。
考えた。結果的に1時間遅らせて5:40出発し、 雪渓の上はルートを見失いやすい。
とりあえず双六小屋まで進む。(双六みたい)
6:40 三俣蓮華岳山頂。といっても何も見え 8:04双六岳山頂。左の写真とたいして
ない。7:00出発。 かわらない。これっていったい何なの?
双六小屋へ向けて下りていく。9:15双六小屋 10:00樅沢岳山頂。上の二つの写真と
に到着。雨もあがったようなので槍ヶ岳をめざす ほとんど同じ。もう、いや・・・。
決断をする!
そんな心をいやしてくれるのが高山植物。 千丈沢乗越まで3時間。上り下りが多く、
疲れる縦走路である。
千丈沢乗越は風が強いので、風を避けて手前で休憩。ここでパーティーを二つに分けて行く
こと にする。ここから槍ヶ岳までひたすら2時間登りだけ。今回、最大の難所である。
1回休憩を入れ、ひたすらはぁはぁいい続けて、14:45槍ヶ岳山荘に到着。具合の悪くなった
部員が何人もいた・・・。壮絶! しかもここはテント場が狭い。転げ落ちそうである。
5日目 26日(金) やっぱり天気悪い最終日・・・。
4:30 夜明けと共に頂上アタック開始! 頂上に着いた!霧の中・・・。
ヘッドランプをつけて岩を登ること30分。
それでも槍ヶ岳山頂までついに到達! この日のために作った「大宮高校山岳部Tシャツ」!
青空の中でこれを着たかったなあ・・・。(遠い目で) うう・・・・。
一瞬雲が晴れることはあっても、展望はない。 (ちなみに3年前はこんな感じ。
今回歩いてきた西側=三俣蓮華方面)
ちらりと見える青空は、神の意地悪か? 下りる時の方がこわい。慎重に、慎重に。
滑るなよ~。「それに掴まり、足はそこっ!」 5:50槍ヶ岳山荘に戻り、槍沢を下り始める。
下りてくると、下の方は視界は開けてきた。 でも上は曇っている。
下るにつれ、梓川もだいぶ大きくなって 10:15横尾に到着。背中で語る、
きた。予定のバスに乗ろうと、ひたすら 「男は行く。そこに(たいやき、いや) 頂
下る。1時間半休みなし! があるから」がかっこいい。
11:23 横尾到着。お疲れ~ オレンジ軍団が行く。胸には「大宮高校山岳部」
道行く人は皆、振り返る!
12:20 明神着。休まずに歩き続ける。 ようやく上高地の小梨平にたどり着いた。
13:00上高地・河童橋に到着。急げ、山岳部員! と、いうわけでバス停では写真も撮れ
バス発車まであと10分、10分しかないのだ! ず、14:25新島々駅にて。
新島々駅発14:45の電車に乗って帰る。 松本駅にずらーっと並んだ部員のザック。
ちょうど昨日のこの時間は槍ヶ岳山荘に着い 松本発15:55。武蔵浦和は20:39でした。
た時間である。
今回はただでもハードなコースでしたが、ここ数年の夏山では最悪の天候となり、筆舌に
尽くしがたい困難な山行でした。(いや、ほんとに)無事に帰ることができて良かったです。
山行はしばらくお休みとしてこの後は文化祭 に向けて、がんばります。