「現状維持は似合わない」
現状維持では成長できない。
だから不安や緊張に立ち向かう。
そんな経験を積みながら、先輩たちも大きな自信を手にしたのです。
【後期終業式】
皆さん、おはようございます。時が経つのは早いものです。今日、1年間の学びを終える節目の日を迎えました。皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。改めて、自分の大高生活を評価してみてほしいと思います。
さて、前回の全校集会で、私は皆さんに「仲間と共に大宮高校で学んでいることに喜びや幸せを感じてほしい」ということを伝えました。いろんな仲間と関わり合える今の環境を活かしてほしい。ここで学ぶことを目指し、大高生となったことに自信を持ってほしいと願っています。今日は、前回の話の続きとして、「現状に満足、あるいは現状に妥協し、成長のチャンスを放棄していないかを自分に問うてほしい」ということを話したいと思います。簡単に言えば「チャレンジしているか?」ということです。
私は、まずは大前提として、この大宮高校での生活が、皆さんにとって「コンフォートゾーン」であってほしいと願っています。大高生であることの喜びの実感や学びの充実、仲間の存在などによって、精神的に快適なゾーンにいてほしいと思っています。もちろん、それは単に与えられることによって得られるものではないので、自分の努力も必要です。
その上で、皆さんには心地よくてストレスフリーの生活に満足することなく、「コンフォートゾーン」から「ラーニングゾーン」へと常に一歩踏み出してほしいと願っています。「ラーニングゾーン」とは、「自分にできるだろうか」と心配したり、ちょっと失敗をして冷や汗をかいたりするなど、不安や緊張を感じながら、現状の知識やスキル、経験では通用しないことに向かっている状況を指します。人が最も成長する環境と言われています。
福沢諭吉やウォルト・ディズニーの言葉にもあるように、志を遂げようとする者にとっては、「現状維持は退歩」であるといえます。大宮高校に学ぶ皆さんに、現状維持は似合わないと思っています。成長という現象は安定の外側で起きます。翼を押し上げるのは向かい風です。向かい風という抵抗(ストレス)がなければ、空へと飛び立つことはできません。私たちにとってストレスは成長のエネルギーでもあるのです。これからの未来、豊かな社会の創造を担う大きな志を持つんだということを忘れないでほしいと思います。そして、成長のチャンスを逃さないでください。
ところで、今回も大高生に関する素敵なエピソードを紹介します。先日、市内に住むある方から学校にメールが届きました。本校1年生の生徒4人に、地域の広場で幼稚園に通う子供たちと遊んでくれたことへの感謝を伝えたいとのメールです。遊び始める前には保護者に「大丈夫ですか?」と確認をとってくれて安心できたこと、遊ぶ中では「道路には出ないようにね」などの声掛けで、小さい子の安全に気を配ってくれたことなどが書かれていました。また、その方は、遊んでくれた生徒のように優しい子どもに育つよう頑張りたいとも書き添えてくださいました。
わざわざメールをいただいたことに私も感謝したいと思います。また、大高生が地域の中で、他世代の方々とお互いを尊重しながら交流していることをとても嬉しく思いました。まさに、私たちが社会の中で、人と人とのかかわりあいの中で生きていることの素晴らしさを感じる出来事です。皆さんにはこれからも、地域の中の学校であること、地域の一員としての高校生であることを意識して、日々の生活を送ってほしいと思います。大宮高校は、地域に愛され、応援してもらえる学校でありたいと思います。中学生にとっても目標であり憧れの学校でありたいと思います。我々教職員と皆さんの手で、魅力ある大宮高校を築いていきましょう。
最後に、先日の卒業式で、卒業生代表の先輩が答辞の中で述べた言葉を、この場を借りて1年生にも紹介します。「私たちは、世界が大きく変化する中で、思うようにいかず、立ち止まることもあるかもしれません。しかし、大宮高校で培った経験があれば、私たちはどんな困難でも乗り越えていけると確信しています。」大宮高校での日々の実践の中で、自分の手でつかんだ自信が伝わる力強い言葉です。
皆さんにも、ぜひそうあってほしいと思います。これからの大高生活で、何に挑戦し、どんな経験をして、どれだけの自信を手にしますか? どんな卒業式を迎えるかは自分次第。自分の未来を創るのは自分自身です。今一度、現在の自分の学校生活を振り返り、2週間後に始まる新学年のスタートに向けて、学校生活の充実と進路実現、そして人として成長していくための目標設定と行動計画についてじっくりと考えてください。やる気に満ちたいきいきとした姿で始業式に臨んでくれることを期待しています。