校長室より

「英治出版」でのインターンシップ

 8月1日から5日までの5日間、渋谷区恵比寿にある英治出版で、本校2年生1名がインターンシップを経験させていただきました。英治出版は、「学習する学校(ピーター・M・センゲ著)」「あなたの中のリーダーへ(西水美恵子著)」など、教育分野でも話題となる本を多数出版している会社です。

 8月5日(金)、インターンシップ最終日に英治出版を訪問させていただき、インターンシップ報告会に参加しました。一緒にインターンシップに参加した島根県立高校の生徒さんは、「どこで働くかよりも誰と働くかが大切であり、仕事に対して新しい視点をもつことができた。」と話していました、本校から参加した生徒は、「企画会議や書店回りにも参加させていただき、一つの本を出版するまでに多くの人々がかかわっていて、働くということはどういうことなのかを初めて実感した。」と話していました。2人の進路は大学進学ですが、高校時代に企業でのインターンシップを経験することで、大学卒業後を見据えた大学選びや、大学進学後も充実した学生生活が送れるのではないかと思います。

 さて、英治出版代表取締役社長の原田英治氏を紹介していただいたのは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の高田健二氏でした。高田氏は、埼玉県教育委員会が実施したブラジルやフィリピンへの草の根技術協力事業で大変お世話になった方です。2017年4月から2021年5月まで島根県海士町に出向し自治体職員として活躍していました。その高田氏より、「英治出版の社長を紹介したい。素敵な方です。大宮高校の卒業生ですよ。」と連絡があり、5月中旬に会うことができました。原田氏は、海士町での親子島留学に参加し、海士町や髙田氏と深い絆ができたとのことでした。初めてお会いした原田氏は、話題の本を数々出版している社長でありながら、実に自然体な方で、「仲間とつくる現実は理想を超えていく」という理念が実に印象的でした。

 実は、大宮高校にも昨年度一年間、島根県に派遣された教員がいます。その先生が今回のインターンシップに本校生徒が参加できるよう働きかけ、実現することができました。年度当初、教育課程外で探究活動ができないかと考え、全校生徒に募集をかけ、9名の生徒とともに「グローカル探究」の活動を始めました。過日、不動岡高校と共同開催した「ウィキペディアタウン」のフィールドワークも「グローカル探究」の一環です。今回のインターンシップに参加した生徒もメンバーの一人です。島根県で学んだ地域との連携した探究学習を積極的に進め、一年間の派遣の成果を発揮しています。

 海士町の自治体職員として活躍したしたJICAの高田氏、海士町の親子島留学に参加した英治出版の原田社長、島根県に派遣された本校教員、今回のインターンシップは、人と人との繋がりで実現されたのだと思います。仲間とつくる現実は理想を超えていくと、人との繋がりを大切にしている英治出版の原田社長とスタッフの皆様のお陰で、参加させていただいた生徒は、本当に充実した5日間を送り、成長することができました。心より感謝申し上げます。