校長室より

「自分らしく 大高生らしく」

軌跡は「残す」ものではなく「残る」もの。

大切なのは、その日その時、自分がベストを尽くすこと。

そうして今の自分がある。そうして今の大宮高校がある。

これからも自分らしく、大高生らしく。

今、皆さんは大宮高校物語の主役です。

 

【前期始業式】

  皆さん、おはようございます。令和8年度、大宮高校創立100周年を迎える1年がスタートしました。今朝皆さんは、新たな気持ちで、やる気に満ちて、門をくぐったことと思います。午後には新たな大高生が仲間になります。2年生、3年生の皆さんには、「我々について来い」と背中で語ってほしいと思います。ぜひ「チーム大宮」の精神を伝授してください。

 さて、3月の終業式では、大宮高校に学ぶ皆さんに現状維持は似合わないと言いました。残された卒業までの高校生活の中で、何に挑戦し、どんな経験をして、どれだけの自信を手にするか。学校生活の充実と進路実現、人として成長していくための目標設定と行動計画をじっくりと考えてほしいとお願いしました。どうでしょうか。目標を立てなければ、自分がやるべきことも明確になりません。必ず具体的な目標を立ててください。

 ところで、皆さんはこれまで、様々な経験をし、自分の軌跡を残してきたと思います。どんな軌跡でしょうか。おそらく、いろいろなことに一生懸命取り組んだ結果が軌跡となって残っていることと思います。言うなれば皆さんの歴史です。いろいろな出来事や取組の成果や結果などを書き出せば、ひとつの年表が出来上がることと思います。ただ、歴史の学びにも言えることだと思いますが、事実や結果だけを並べてもあまり意味はありません。大事なのはその背景や過程を知ることにあります。

 皆さんの軌跡も「結果」ではなく「プロセス」に意味があるのだと思います。もちろん結果も大事ですし、自分が望む結果となることが理想ではありますが、たとえ結果が伴わなかったとしても、全力で臨んだのであれば、そのプロセスには、間違いなく大きな意味があるはずです。大事なのは「本気で」「全力で」「根気強く」「頑張り抜いたか」という点です。

 皆さんは今、自分の軌跡の先端にいます。皆さんの前には軌跡などありません。ぜひしっかりと前を見て、上を向いて、自分の進むべき道を目標に向かって力強く前進してください。加えて言えば、皆さんのその姿や掴んだ成果や結果は、誰かの道しるべになり、後に続く者の励みになるはずです。

 大宮高校は100年に渡る軌跡の上に今があります。甲子園に出場するなどスポーツ強豪校として名を馳せた時代、進学校へとその姿を変えてきた時代、その時その時の生徒や教員の情熱や挑戦が、素晴らしい軌跡を残しています。しかし、皆大宮高校の軌跡を残すことを目的に頑張ってきたわけではありません。軌跡は「残す」ものではなく「残る」ものだと思います。先輩たち一人一人は、自分の目指す道を全力で進むことを続けていたはずです。その結果、それらの積み重ねが軌跡となり、今、大宮高校の「校風」として残っているのだと思います。

 この「校風」は、皆さん個人の軌跡に当てはめれば「自分らしさ」です。「自分らしさ」を大事にしてほしいと思います。自信を持てる自分でいられるよう、何事にも積極的に取り組んでください。

 また、同じくらい皆さんには「大宮高校の校風」「大高生らしさ」を大切にしてほしいと思っています。昨年11月の100周年プレイベント「大高人記念講演会」では、先輩たちの話から「大高生らしさ」を学ぶことができたのではないかと思います。様々な分野の第一線で活躍している先輩たちが高校時代、何を考え、どんな行動をとっていたのか。是非参考にして、その背中を追ってほしいと思います。

 「大高生らしさ」を考えるにあたって、私からお願いがあります。「人としての魅力」を大事にしてほしいということです。日頃から「人としてどうあるべきか」を意識してください。これは、未来を創るリーダーに不可欠な要素です。

 皆さんは、大宮高校100年の中の3年間、「大高物語」の主役を務めています。自分が自分らしくいられるように、大高生が大高生らしくいられるように、そして、大宮高校が大宮高校らしくいられるために、皆さん一人一人が、どうあるべきか、何をすべきかを考え、実践してください。記念すべき100周年イヤー、何かに全力で挑戦し、最後までやり抜き、「これだけはやり切った」と自信を持って言える1年にしてほしいと心から願っています。皆さんの健闘と活躍を期待しています。