「何気ない一つの行動が、みんなを幸せにする」
平成6年度前期の始業式。
大宮高校の新たな1年がスタートしました。
私も「チーム大宮」の一員として、皆さんとともに前進していきます。
よろしくお願いします。
未来を創るトップリーダーに欠かすことのできない「公共心」。
みんなの幸せ、全体の幸せに自分がどう貢献できるか、考えてみましょう。
令和6年度 前期始業式
皆さん、おはようございます。
この4月1日、前任の鎌田校長先生の後任として着任した松中と申します。まもなく100周年を迎えようとする長い歴史と伝統のある大宮高校に着任したことを大変光栄に感じるとともに、身の引き締まる思いです。
鎌田前校長先生は、大宮高校について、本当に嬉しそうに、自慢の生徒たち、誇れる先生たちのことを話してくれました。私は、その話を聞いて、大高のすばらしさを知り、今、とてもワクワクしています。
皆さんはすでに大高生として二年、あるいは一年過ごしていて、私から見ると大高の先輩になります。私自身がまずはしっかりと、この「チーム大宮」の一員として、皆さんの仲間入りができるよう、この大宮高校を、皆さんを、知ろうと思います。
日々の学習や部活動・行事などにおいて、皆さんがどんな振る舞いをしているのか、本当に楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。
さて、新たな年度の始まりにあたり、「公共心」について、話したいと思います。
皆さんは、大高の目指す学校像を知っていますでしょうか?
大高は「高い志と強い使命感を持った未来を創るトップリーダーを育てる学校」を掲げています。 本校で学んだ卒業生たちが、この先の社会をリードし、あるいは支え、未来を創る主体となってくれることを目指しています。
私は、社会の一員として、主体となって社会を動かす人材を育てる基盤にあるのは、「公共心を持つこと」こと、「公共心について考える」ことであると考えています。
では、公共とは何でしょうか。公共とはプライベートに対してのパブリック。「個」に対しての「みんな」あるいは「社会全体」ということです。「公共心を持つ」ということは、みんなの幸せ、全体の幸せを考えるということだと思います。
社会の未来を創ることは、みんなの幸せ、全体の幸せを考えることにほかなりません。私は未来を創るリーダーを育てるこの大宮高校の校長として、皆さんに「公共」を意識し、考え、「公共心」を持ってほしいと願っています。
例えば、ゴミを捨てない、ゴミが落ちていたら素通りしない、自分優先ではなく、相手を優先する。学校の中には、ちょっとした公共心によって、みんなの幸せ、学校の幸せにつながることがたくさんあります。
学校の外でも同じです。登下校中の交通マナー、電車の中での言動、他校を訪れた時の振る舞いなど、様々な場面において、他者の立場、全体の立場から見ることができるかが大切です。
是非、「公共心」について考えてください。みんなの幸せ、全体の幸せに自分がどう貢献するかを考えてください。将来皆さんが、社会の第一線で活躍する上での大切な「トレーニング」になると思います。
皆さんが、さりげなく「After you.」と言える素敵な大人になってくれることを願っています。
お互い、今年1年間を充実させましょう。