【理数科日誌】 令和8年度 大学セミナー
7/13(月)、東京大学大学院農学生命科学研究科の 齋藤継之 教授 によるセミナーを開催しました。
(会場:本校やまぼうしホール)
今年度の大学セミナーは、理数科の1・2年生41名に、普通科の有志参加生徒9名を加えた計50名で行われました。
今回お越しいただいた齋藤教授は本校理数科の卒業生です。
齋藤教授には【 令和9年度 学校案内 】にもご寄稿いただいておりますので、ぜひご覧ください。
今回のセミナーでは、齋藤教授のご専門である「農学とは何か」「理学・工学との違いは何か」というお話から始まり、研究テーマである「セルロースナノファイバー(CNF)」へと話が進んでいきました。
バイオマスのひとつである木質資源から、いかにCNFへ変換するかというプロセスや、教科書の図から想像されるセルロースと電子顕微鏡で観察される実際の姿との違い、そして適切な化学改質や省エネな粉砕処理の工夫など、化学(ケミストリー)としての面白さを語っていただきました。
板状に成形したCNFプレートが持つ「透明・高強度・難燃性」といった特性や、CNFによるエアロゲル、プラスチックとの複合化など、次世代材料としての数々の魅力を、高校生にも分かりやすくレクチャーしていただきました。
その後の質疑応答では、質問が途切れることなく次々と生徒から投げかけられました。
齋藤教授からは、CNFの長所や将来性だけでなく、実用化と普及に向けた現状の課題についても包み隠さずお答えいただき、生徒たちもより理解が深まった様子がうかがえました。
参加生徒(理数科1年生)の感想
現在、第一線で活躍されている齋藤先生の講義を聞くことができて、とても有意義な時間になりました。実際に、今研究されているセルロースナノファイバーについての性質やメリット、実用に向けてなど、いろいろなことを知れて、自分の将来のイメージが少し見えてきました。
私は大学・大学院に進学して一つの分野について探究することに興味を持っているのですが、今回の講義を通して「研究って楽しそうだな」という気持ちが強まりました。まだまだ将来設計については決められておらず、迷うこともたくさんありますが、いろいろな知識を身に着けて、自分の好きなこと、突き詰めたいことを探していきたいです。