理数科日誌

【理数科日誌】 令和8年度 東大・研究室訪問

7/23(木)、東京大学・研究室訪問を実施しました。(訪問先: 東京大学 本郷キャンパス)
 

 

今年度の研究室訪問は、理数科の1・2年生16名に、普通科の1年生9名を加えた計25名で実施いたしました。
今回の訪問先は…
大杉美穂教授(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻・理学部生物学科 発生細胞動態学、写真左)
北川大樹教授(東京大学大学院薬学系研究科・薬学部 生理化学教室、写真右)

大杉教授は本校の卒業生、そして北川教授は とあるご縁 から、様々な場面で以前からお世話になっている先生方です。
お二人の研究室が本郷キャンパス内でもご近所であり、運良くスケジュールの調整もついたことで今回のダブル訪問が実現しました。

 

 【大杉研究室】
大杉教授による基調講演。本校の卒業生ということもあり、在学中の苦労話や大学受験に向けて猛烈に勉強したエピソード、そして研究者として活躍するための土台として「高校・大学時代にハードに勉強することの大切さ」が説かれました。筆者も「理系だからこそ国語力が大切」という大杉教授のお話が印象的でした。大杉教授の研究テーマ紹介後の質疑応答では、生徒たちから盛んに手があり、参加生徒の関心の高さが伺えました。

大杉教授によるラボツアーでは、研究テーマ紹介で登場したマイクロマニピュレータ(微細作業装置)を見せてもらえました。顕微鏡下において受精胚などに物理的操作を加える作業(マイクロマニピュレーション)に用いられます。その操作は非常に繊細で、熟練した技術が必要です。

 

【北川研究室】

北川教授による基調講演。大杉教授と同じく「高校・大学時代にハードに勉強することの大切さ」とともに、「幅広く勉強することの大切さ」が説かれました。現代の薬学・創薬の現場はもはや一つの学問領域に収まらないため、様々な分野の専門家と共同研究するためにも、生物・化学に関する知識だけでなく物理に関する知識が必要であること。そして何より科学研究にAIを活用するためにも数学が非常に重要であることが語られました。

両教授から本校生徒へのメッセージは重なる部分が多かったです。だからこそ選り好みせず何でも一生懸命勉強することの大切さが強く印象に残りました。

 
ラボツアーでは、北川研究室所属の学生の皆さんからそれぞれの研究テーマや研究設備の紹介をしていただきました。
暗室で蛍光顕微鏡をのぞき込む「いかにも実験」というものから、AlphaFoldでタンパク質の立体構造をシミュレーションするためにハイスペックPCと向かい合う「いまどきな実験」まで、薬学研究のアプローチが多様化していることがよくわかりました。


【研究室所属学生との座談会】
両研究室の見学は2チームに分けて実施しました。前後半を入れ替えるタイミングで、両研究室に所属する学生の皆さんと参加生徒との座談会を企画していただきました。
 
話題は大学受験の苦労話、進学選択(いわゆる進振り)、研究生活まで多岐にわたりました。
研究室訪問当日、都心は35℃を超える厳しい暑さ。座談会は見学の緊張や暑さから解放されるひとときとなりました。
 

参加生徒(理数科1年生)の感想、一部抜粋
(大杉研究室に関して)
生物系の学部を考えていたため、研究の内容や大杉教授のお話など、大変参考になりました。勉強ももちろん大切ですが、自分の好きなことをとことんやったり、今回設けていただいたような実際に目で見て触れられる体験を大切にしたり、様々な経験を自分のなかに蓄えていきたいと思います。また、哺乳類が植物などとは違い、1倍体では生きていけないことを初めて知り、とても驚きました。研究が進んでいる現代であってもまだ分かっていないことも多くあるのだと改めて感じさせられました。

(北川研究室に関して)
研究室の中に入って、顕微鏡を観察したりするのは、普通はできないすばらしい経験になりました。今回観察させていただいた顕微鏡は、数百万円すると聞いて、少し怖くなりました。ただ、そのような素晴らしい実験器具をたくさん使用して研究できるところがすごいと感じました。僕も大学に入って、このような環境で実験を行いたいと思いました。そのために、勉強を頑張りたいと思います。