校長室より
「これからを生きていく これからを創っていく」
科学技術の進歩も、自然環境の変化も、国際社会の情勢も、本当に先を見通すことが難しい時代。
そんなこれからを生きていく私たちに必要なのはどんな力なのか?
そんなこれからの社会を創っていく私たちは何をすべきか?
ちょっと先を想像しながら、自分の未来、社会の未来を拓いていこう。
【前期全校集会②】
皆さん、おはようございます。38日間の夏休みが終わりました。時間にして912時間、皆さんはこの時間をどのように過ごしたでしょうか? 一日一日、一時間一時間を大切にして、自分に必要な小さな行動をしっかりと積み重ねたことと思います。
この夏休みの皆さんの学校での姿には、大高らしさを強く感じました。1年生、2年生、3年生共に、たくさんの生徒の皆さんが、夏期講習に参加し、熱心に講義を受ける姿はまさに大高の夏の景色です。特に受験モードに切り替わった3年生が、本当に多くの仲間とともに勉強に打ち込んでいる姿には感激し、とても頼もしく感じました。極めて大きな伸びしろを感じます。ぜひ、この後の文化祭で気持ちをリフレッシュして、さらに一段ギアを上げて、自分を信じ、仲間とともに高い目標にチャレンジしてほしいと思います。
部活動でも皆さんが、自分の目標、チームの目標に向けて、主体的にそして元気に日々活動している姿には、強さと逞しさを感じました。これまでも伝えてきたように、今年は大宮高校創立100周年イヤーです。この夏の野球部の19年振りの快進撃、棋道部や音楽部の全国総文祭での活躍など、大宮高校は今、「良い風 良い波」に乗っています。この調子で、皆さん一人一人が高校生活を一層充実させてくれることを期待しています。
11月21日の土曜日には御来賓や大先輩をお招きして、100周年の記念式典を開催します。記念講演のほか、新しい本校応援歌の披露、現役生徒と卒業生のコラボ演奏会なども実施します。100周年を機に、改めて、大宮高校の一員であることの喜びや誇りを実感してほしいと願っています。
地球が誕生してから約46億年。これを「1年(365日)」に換算すると、100年という時間はわずか「約0.7秒」にしかなりません。宇宙の歴史から見れば、まばたきの一瞬にも満たない出来事です。しかし、この100年の変化には驚きます。私たちの生活に目を向ければ、身の回りにある家電製品のほとんどは、この100年の中で登場しています。今では当たり前のスマホでのビデオ通話やオンライン会議などは漫画の世界の夢の話でした。100年前の人がスマホを見たら、きっと「魔法」だと思うでしょう。校長室の前に展示してある大高の大先輩たちが学んだ古い机を見ても、つくづく時代の変化を実感します。
科学技術の進歩は、緩やかな登り坂ではなく、急斜面、垂直に近い急カーブを描いて上昇しています。これからの100年は、想像をはるかに超えるスピードでこれまで以上の大きな変化が起きることと思います。5年や10年のスパンで社会は大きく変化していくことでしょう。
皆さんは10年後の自分、10年後の大宮高校、10年後の日本、10年後の世界に、どんな未来を夢見るでしょうか? ぜひ、ちょっと先の未來を想像してみてください。どんな時代も、未来に夢を膨らませることは楽しいものです。また、目の前の課題や問題を解決する社会の姿を想像することは、これからを生きていく私たちにとってとても重要です。
科学の進歩が進む一方で、自然環境にも極めて大きな変化が起きています。気温40℃を超える酷暑日やゲリラ雷雨の頻発、台風に至っては、統計開始以来初めて茨城県に上陸し東から西へと日本列島を横断するなど、これまでの常識では語れないようなことが起こっています。地球規模で起きている気象の変化は、今後の人々の生き方、在り方に大きな影響をもたらします。逆に、現在の人々の生き方、在り方が、環境変化にも大きな影響を与えます。私たちが、この急激に進む自然環境の変化にどのように対応していくのかが問われます。未来を創るうえで、大きなテーマとなるでしょう。
科学技術の進歩も、自然環境の変化も、国際社会の情勢も、本当に先を見通すことが難しい時代です。このような時代では、与えられたことだけをこなすのではなく、主体的に考え、判断し、行動する力が必要です。日々の学校生活の中でも、そのことを意識して、毎日を過ごしてほしいと思います。
この夏、熊本では大きな地震がありました。おそらくこれからの100年の中で、日本のどこかで大きな地震が起こることが予想されます。先日は埼玉県内でも震度5弱の揺れを観測する地震がありました。科学の進歩が地震予知を可能にしてくれることを願いつつも、私たちは、災害への備え、自助・共助の仕組みづくりなど、できることに取り組むことが必要です。
熊本の地震では、厳しい暑さの中の避難生活が課題となりました。皆さんの中には知らない人もいるかもしれませんが、本校は地域の防災拠点となっています。そのため、本年度本校の体育館に空調設備を設置する工事が行われることになりました。体育の授業や部活動、行事などに影響がありますが、協力をお願いします。
いざ大きな災害が起きた際には、地域の皆さんが本校に避難してきます。もしも皆さんが学校にいるときに大きな地震が発生したら、皆さんは被災者でありながら、一方で、防災拠点での地域の方々の避難を支援することもできる立場にあります。まさに、自助だけでなく共助の担い手にもなり得るのです。皆さんには、この機会に、社会の一員として共助の仕組みに関わることができるかについても、考えてみて欲しいと思います。
とはいえ、何よりもまず全てにおいて優先されるのは自分の命です。災害や事故などの危険を可能な限り回避すること、日頃から健康・安全を心掛けた生活を送ること、心の健康も大切にして、自分の居場所をつくること、そして、苦しいときには誰かを頼り、心の内を伝えること。自分の命、自分の未来を大切にしてください。
それでは、今日から再開する皆さんの学校生活が、充実した毎日になることを願って、話を終わります。