日誌

カテゴリ:理数科行事

【理数科日誌】最先端研究施設を訪問してきました

10月28日(木)、朝7時すぎにさいたま新都心駅のバスロータリーから貸切バス2台で出発し、茨城県のつくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪問してきました。

 

 

到着後には、研究員の方に「物理学で何がわかるの?」というテーマで、人類が『自然』に対して抱く“知りたい”という思いと実験の歴史、最新の素粒子物理学による『自然』の理解について、講義をしていただきました。また、KEKが世界で担っている役割や研究施設の概要についても講義の中で知ることができました。

 

 

● 地球上のすべてのものは何からできているのか → 原子(粒子)の発見

● 原子の中はどうなっているのか、どうすれば知ることができるか → 素粒子物理学の発展

● 見えているものだけが本当の姿ではないのかもしれない → 新たな実験計画

 

『自然』について、思い込みで説明するのではなく実験によって確かめようとしてきた科学者たちの姿勢は、科学研究において最も大切なものなのだなと気付かされます。

 

また、いま分かっていないことを理解しようとして最先端の研究が行われていること、世界の研究施設と共同で国際実験が行われていることを知り、これから見学するKEKの施設についてとても興味がわきます。 

 

 

【超電導低温工学センター】

※加速器に用いられる超電導電磁石の研究施設です

 

     

 

高校生向けに超伝導現象についてのデモンストレーションと説明をしてもらいました。

生徒も積極的に質問し予定していた時間をオーバーしてしまうぐらいでしたが、ひとつひとつ丁寧に答えていただきました。超電導状態の超伝導体に流れる電流についての質問では、なぜ加速器に超電導電磁石の技術が必要になるのか、強くて安定した磁場と電流の関係について調べてみようというきっかけになったのではないでしょうか。

 

 

【放射光実験施設(フォトン・ファクトリー)】

※加速器から発生する波長の短い光「放射光」を用いて、物質や生命を原子のスケールで観察し、様々な研究が行われています

 

    

 

放射光を用いた解析が、物理・化学・生物・地学分野の様々な科学研究に利用されていることがわかります。現在、加速器が稼働しているため、施設内ではデータを解析する研究者の方々も目にすることができました。生徒にも憧れの姿だったのではないでしょうか。

 

 

【展示ホール】

 

        

 

 

【霧箱実習】

最後には、霧箱を用いてα線粒子(ヘリウムの原子核)とβ線粒子(電子)の飛跡を観察しました。

 

       

 

霧箱は、その装置の発明により放射線の飛跡の写真撮影に成功したこと(1927年)、電子の反物質である陽電子の発見がなされたこと(1936年)、光が電子と陽電子に変化することの発見がなされたこと(1948年)、これら3つについて、それぞれにノーベル物理学賞が与えられており、数々の重要な発見につながったことから「物理学の歴史上、最も独創的な装置」といわれているものです。

 

目には見えない粒子でもその飛跡は実際に観察できることの驚きや、霧箱の仕組みを知って感動している生徒もいました。科学研究の楽しさを学ぶことができたのではないでしょうか。

 

 

【その他】

 

いい天気(超電導低温工学センターの前) いい天気(KEKはディズニーぐらいの広さ) 4号館ロビーの壁面のカッコよさに魅了される理系の人たち その説明をしてくれる担任の清水先生 KEKねこ 

 

 

高校生のうちに最先端の研究施設を訪問できたことは、本校生徒にとって大きな価値を持つことになると思います。

 

コロナ禍において見学者の受け入れができなかった時期もあったようですが、本校生徒のために貴重な時間をつくってくださったKEKの皆様には本当に感謝です。ありがとうございました!

 

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【理数科日誌】大学セミナーが開催されました

7月8日(木)の午後、理数科1年生(+希望者)を対象に「大学セミナー」を開催しました。

 

講師は、東京大学大学院(薬学系研究科薬科学専攻)の 北川大樹 教授です。

『アカデミック研究者という生き方:東京大学での教育と研究』というテーマで始まった講演では、先生の研究内容やその意義、科学研究の進め方や研究者としての日々について、本校生徒に向けてとても分かりやすく説明していただきました。

 

   

 

研究者になろうと思ったきっかけや、進路決定のターニングポイントになった場面、実際に研究者として認められるまでの過程や日々の研究についてお話していただけたことは、研究者の生き方をイメージするうえでとても参考になりました。

・ 研究者の仕事とその楽しさ

・ 科学研究が世界でどのように行われ、研究者同士にどういった繋がりがあるのか

・ どんな研究を、どんな場所、どんなグループに身を置いて行うか

・ 研究者としての生き方、アカデミックな研究の意義

・ 東京大学での教育と研究

研究者になることを目標にしている生徒にとっても、憧れの仕事について具体的に知るきっかけになったのではないでしょうか。

 

  

 

また、コロナ禍で大学の研究室訪問などの行事開催が難しい中、東京大学の研究室や学内の様子についてもご紹介いただけたことは、本校生徒が大学での学びについてイメージするうえでも、とても良い機会となりました。

 

お忙しい中、貴重な機会を提供してくださった北川先生には本当に感謝です。ありがとうございました。

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【理数科日誌】理数科オリエンテーションが開催されました

5月27日(木)、理数科1年生を対象に理数科卒業生(三六会)によるオリエンテーションが開催されました。

 

学業でお忙しい中にもかかわらず、3名の卒業生が講師を担当してくださり、理数科の先輩として1年生にいろんな話をしてくれました。

 

   

 

・大高生として3年間をどのように過ごしたか

・自分の勉強法や部活動との両立

・進路の目標をいつ決めたか

・模擬試験の活用の仕方

・高校での課題研究の内容

・大学生活や大学での授業

・理数科の行事で印象に残っているもの

・クラスメイトとの出会い

 

これらについて、当時を思い出しながら、どんなふうに考えて行動されていたか聞けたことは、とても参考になりました。

 

理数科の3年間で、将来が楽しみな友人たちと互いに切磋琢磨できたことが良かったと話してくれる卒業生の姿には、1年生もこれからの3年間をイメージしたのではないでしょうか。

 

今年度はコロナ禍のためオンラインでの開催となりましたが、先輩の高校での過ごし方について質問することもでき、理数科1年生にとって有意義な時間となりました。

 

ご協力いただいた理数科卒業生(三六会)の皆さん、ありがとうございました。

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【理数科日誌】大学セミナーを開催しました

 12月24日(木)午前、理数科1・2年生(+希望者)を対象に、東京大学大学院の 内山真伸 教授がご講演くださいました。

  過去の研究室訪問で本校生徒がお世話になったこともある内山教授は、二原子炭素 C2 の化学合成に成功し、炭素の四重結合の存在を実証されました。

 

 

 今回の講演では、『人生を左右する決断のときのために 一大学教授からの提案』というテーマで科学研究の楽しさや意義をわかりやすく説明していただき、その中で本校生徒に向けて科学者の視点から生き方についてもお話していただきました。 

    

 

 難しい内容についても、そのときに科学者がどのように考えて新しい発想を持ったのかがわかると、その研究の見え方が変わってきます。

  • インフルエンザ治療の創薬での発想(シアル酸との結合を阻害)からリレンザが開発され、タミフルやイナビルにも、その分子構造が生かされていること
  • “予想外”でできた創薬「ワーファリン」「ニトロペン」に科学者がどのように関わっていたのか
  • 2016年ノーベル化学賞「分子マシンの設計と合成」につながるような化学発展の歴史
  • 二原子炭素 C2 の化学合成

 

 

 

 広い視野と多様な見方で鋭い推理ができるか、予想外の結果から何を考えるか、科学研究の在り方を教えてもらった気がします。

 

(質疑応答の様子)

    

 

 本校生徒も、先生の自己紹介から薬学を研究するきっかけについてのお話や、研究者としての生き方のお話に、多くのことを学ぶことができたのではないでしょうか。

 

 コロナ禍で研究室訪問の行事開催ができない中、講演という形式でご協力いただきました内山教授には本当に感謝です。生徒にとっても、次は大学で会いましょうという先生の言葉が大きな励みになりました。 

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【理数科日誌】大学セミナーを開催しました

 12月15日(火)午後、理数科1年生(+希望者)を対象に「大学セミナー」を開催しました。

 

 講師は、東京大学大学院の 齋藤継之 准教授です。

 齋藤准教授は、鋼鉄の 1/5 の重さで 5 倍強いとも言われる、木材由来の新素材“セルロースナノファイバー”を開発されました。この業績により、森のノーベル賞ともいわれる「マルクス・ヴァーレンベリ賞」をアジアで初受賞されています。

 

 『農と木とナノテク』というテーマで始まった講演では、先生の研究内容やその意義、専門の研究対象を見つける過程などについて、本校生徒に向けてとても分かりやすく工夫して説明していただきました。

 

     

 

 生徒も熱心にメモを取りながら、聞いていました。

  • 木材の重さの半分を占めるセルロースから、セルロースナノファイバー(CNF)を製造する技術開発に研究のブレイクスルーがあったこと。
  • “透明な紙”を利用した生分解性のある基盤がつくれること。
  • “透明な断熱材”の実用化で住環境や自動車の熱エネルギー損失の低減ができること。
  • CNF複合化により軽くて堅くて強くて熱にも強い素材がつくれるため、化学資源材料を減らせること。
  • 現状は高価なCNF材料だが、精密な制御によってその機能に効率や付加価値を与える研究が大学で行われていることや、企業との連携で安く簡単につくる研究も行われていること。
     

 

  最先端の研究内容に、とても興味を持った生徒が多かったようです。(質疑応答の様子)

 

 

 

 

 

 

 

 再生可能な生物資源である木材からセルロースナノファイバー(CNF)を生み出す技術や、CNFの軽くて強い特性を利用した新素材“透明な紙”や“透明な断熱材”、またプラスチックとの複合化でプラスチックを堅く強く薄くできる技術など、その応用例は近い将来の環境を大きく変えてくれそうです。

 

 最近はSDGs(持続可能な開発目標)という言葉をよく目にするようになりましたが、その実現に科学がどのように貢献できるのか。

 本校理数科の卒業生(4期生)でもある齋藤先生のご活躍に、大きな刺激をもらった1日になりました。

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【理数科日誌】最先端研究施設を訪問してきました

10月29日(木)の朝7時半に学校をバスで出発し、茨城県のつくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪問してきました。

 

到着後には、研究員の方に「宇宙からのメッセンジャー」というテーマで素粒子についての講義をしていただき、KEKが世界で担っている役割や研究施設の概要について知ることができました。

  • 「なぜ現在の宇宙には物質と反物質のバランスに違いがあるのか?」
  • 「素粒子に世代があるのはなぜなのか?」
  • 「これらの疑問を調べる研究は、どのような方法であれば可能なのか」

高エネルギーでの実験における工夫や測定の方法に感心している生徒もいました。

 

講義後には、実際に施設を見学させていただきました。

 

【先端加速器試験施設】

※次世代の直線衝突型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の計画実現に向けた研究施設です

 

 

 先端加速器試験施設では、装置の説明や設計の工夫に目を輝かせていました。

 

【フォトンファクトリー】

※加速器から発生する波長の短い光「放射光」を用いて、物質や生命を原子のスケールで観察し、様々な研究が行われています

 

 

放射光を用いた解析が、物理・化学・生物・地学分野の様々な科学研究に利用されていることを聞き、研究員の方からの「皆さんが、将来、研究者としてこの施設を使ってくれる日を待っています」という言葉に大きな刺激をもらいました。

 

【展示ホール】

 

 

 

最後には、分光器を用いた光の観察をワークショップ形式で実施していただきました。

いろいろな光を観察し、「なぜ?」の疑問に答えを見つけていくことで、科学研究の基本を学ぶことができたのではないでしょうか。

 

 

本校生徒も積極的に質問をするなど、有意義な1日になりました。

高校生のうちに最先端の研究施設を訪問できたことが大きな価値を持つことになると思います。

貴重な時間をつくってくださったKEKの皆様、本当にありがとうございました。

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【理数科日誌】令和2年度 理数科体験入学・説明会

9月19日(土) 理数科体験入学・説明会を実施しました。

小雨の中、ご来校頂きました中学生ならびに保護者の皆さま、ありがとうございました。

参加に際し、たくさんの感染症予防対策にご協力いただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。

毎年実施していた在校生との座談会は中止させて頂きましたが、

理数科生徒作成の映像による理数科紹介をいたしました。

また、理数科の特色や卒業生の進路状況などについての概要説明と、

理科(物理・化学・生物)数学の体験授業を行いました。

体験授業(数学)体験授業(物理)体験授業(化学)

 体験授業(生物)概要説明在校生による理数科紹介

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【理数科日誌】理数科卒業生による進路懇談会

6/27(土)放課後、本校多目的室にて理数科卒業生(三六会)による進路懇談会を3年生対象に実施しました。

 

学業でお忙しい中、東大や東工大をはじめとした様々な大学から総勢16名の卒業生に来校いただき、受験に向けてのアドバイスや大学生活などについて座談会形式で語って頂きました。
 

受験勉強の進め方や対策など、いろいろな質問に丁寧に答えてくれる卒業生の話に、生徒はとても熱心に耳を傾けていました。

全体会が終わった後にも先輩たちに積極的に質問する生徒の姿もあり、懇談会がいい刺激になったようです。

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