理数科日誌
【物理・化学・生物の各分野における全国大会での大会結果について】
物理・化学・生物の各分野において、全国大会に出場してきたので結果を報告します。
【物理分野】
3年6組小見和寅さんが、SPring-8(兵庫県佐用郡作用町)で、8月に開催された第20回全国物理コンテスト物理チャレンジ2024(全国大会)に出場しました。大会結果としては優良賞をいただきました。日頃から精力的に研究に取り組み、大いに活躍してくれました。
【化学分野】
3年6組荒川琉都さんが、秋田大学(秋田県秋田市)で、8月に開催された化学グランプリ2024二次選考(全国大会)に出場しました。大会結果としては銀賞をいただきました。試行錯誤しながら研究を続け、立派な研究の成果を示してくれました。
【生物分野】
2年6組大島寛生さんが、熊本大学(熊本県熊本市)で、8月に開催された日本生物学オリンピック2024本選(全国大会)に出場しました。大会結果としては総合成績首位で熊本大学学長賞をいただきました。
(写真は2年6組大島寛生さん)
大島さんは、2025年7月に開催される第36回国際生物学オリンピック(フィリピン大会)の日本代表の代表選出を目指し、2025年3月16日に科学技術館(東京都千代田区)で開催される代表選抜試験に出場します。
【理数科日誌】東京大学研究室訪問
8月2日(金)に東京大学 大学院 薬学系研究科・薬学部の内山真伸教授の研究室を訪問しました。
内山教授から基調講演として、薬学と化学の関係、医薬となる分子の構造式とその部分構造を修飾することによる効き目の変化、研究者としての心構えなど、高校生にも分かりやすく講義をしていただきました。
その後、研究室を見学させていただき、内山研究室の学生が実験している様子や最先端の分析機器を見学しました。案内役の大学院生から「溶媒の種類によってボトルに貼るテープの色を変えて、取り違えないようにしています」など様々な説明を受け、実際の研究現場ならではの細かい工夫に、参加した生徒も感心している様子でした。
また、大学院生との懇談会では、東京大学を受験した動機や受験勉強の思い出話から、いわゆる「進振り」に関するエピソード、大学院での研究生活とその後の進路まで、和やかな雰囲気で様々なお話をしていただきました。
(参加生徒の事後アンケートより)
生徒K
内山教授の講義では、真面目で堅いものという化学のイメージを覆されました。日常に潜むちょっとした疑問から人々の生活に大きな影響を与える問題まで、幅広く学ぶことのできる学問だと分かりました。飛ばないテントウ虫の研究に関するエピソードが最も印象に残っています。研究室の見学では興味深い装置が数多くあり、東大にはたくさんの設備が整えられているなと感じました。また、東大生の方には薬学部のことだけでなく、東大全体のことや、高校生のうちにできることなどを教えていただき、とても有意義なものとなりました。
生徒Y
いつもテレビや雑誌などでしか見たことがなかった東大の施設や、先生方を実際に見ることができ、お話も聞くことができてとても嬉しかったし、貴重な経験になったと思います。特に、現役の東大生の方が仰っていた言葉が印象に残りました。また、内山先生の講義も、メディアに載っていないことも教えてくださり、とても興味深かったです。
【理数科体験入学の様子】
7/30(火)、理数科体験入学を開催しました。当日は理数科の概要に関する説明に加え、本校理数科生徒との座談会形式での懇談や、理科(物理・化学・生物)と数学の体験授業を行いました。このような機会を通して、本校の教育活動や、本校理数科の魅力を伝えることができたと思います。当日参加してくださった中学生ならびに保護者の皆さま、ありがとうございました。
【理数科日誌】物質・材料研究機構NIMSを見学
7月10日(水)に茨城県つくば市にある物質・材料研究機構NIMSに2学年理数科40名が見学に行きました。NIMSは物質・材料について最先端の研究を行っている施設で、生徒にとって貴重な学びの機会となりました。
この見学は、大宮高校OBの今村さんが勤務されているご縁で実現しました。今村さんからは、高校卒業から現在までのご経歴や、最先端のにおいセンサの研究のお話をしていただきました。OBの方からお話を伺うことができ、生徒たちも非常に刺激を受けたようです。
研究室見学では、バイオ材料や磁性材料といった非常に興味深い材料の研究室を見学させていただきました。また、巨大な電子顕微鏡や広大なクリープ試験の施設などを目の当たりにし、そのスケールの大きさに圧倒されました。 研究の内容はもちろん、研究室での生活や研究者の魅力など、生徒の進路選択において大いに参考になるお話を伺うことができました。
見学を快く受け入れてくださったNIMSの皆様、そしてこのような機会を作ってくださった今村さん、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。
【理数科日誌】大学セミナーでの様子
7/9(火)午後、理数科1年生と希望者を対象に大学セミナーが開催されました。講師は本校理数科卒業生の東京大学大学院農学生命科学研究科の齋藤継之教授です。
齋藤教授は、機械的及び熱的な特性に優れたセルロースナノファイバー(CNF)における構造理解を深め、CNFを要素とする材料の高次な階層構造を精密制御する技術体系を確立していくことを目指した研究領域で特に貢献されています。今回は「農学と木とナノテクノロジー」というテーマの講演で、研究内容の概要を分かりやすく説明してくださりました。
受講した生徒は、目を輝かせながら最先端の研究内容を聴講していました。大きな刺激を受けた大切な機会となりました。
お忙しいところ貴重なご講演をしてくださり、ありがとうございました。
【理数科日誌】三六会(理数科卒業生)による理数科進路懇談会の様子
6月15日(土)放課後、理数科3年生を対象に本校多目的室にて理数科卒業生による進路懇談会が開催されました。相談役として参加してくれたのは理数科30期31期の15名の卒業生です。
懇談会では志望する分野ごとにグループを作り、座談会形式でざっくばらんに様々な話をしていました。
先輩方に直接伺ったお話から実際の受験の乗り越え方を学び、3年生は大いに刺激を受けている様子でした。3年生は今回の懇談会で得た情報を今後の生活に活かしていくはずです。理数科の先輩方、お忙しいところ貴重なお時間を設けてくださり、ありがとうございました。
【理数科日誌】理数科オリエンテーションの開催の様子
5月24日(金)、理数科1年生を対象に理数科の先輩方によるオリエンテーションを開催しました。今年度は在校生と卒業生の計2名が、講師役として講演してくれました。今回のテーマは、以下のとおりです。
・大宮高校生として高校3年間の過ごし方について
・各教科の1年次からの勉強方法について
・科学系オリンピックや科学の甲子園について
・部活動や学校行事等と勉強との両立について
・進路目標を定めた時期について
学業だけではなく、行事や部活動などにおいても学校生活を充実させていた先輩方のお話に理数科の1年生たちは刺激を受けていました。
今回のオリエンテーションを通して、今までの過ごし方を見つめ直し、今後に活かすことができると思います。理数科1年生にとって大変貴重で有意義な時間となりました。理数科の先輩方、ご多忙のところ貴重な機会を設けてくださり、本当にありがとうございました。
科学の甲子園全国大会出場!
昨年度3月に、3日間かけて行われた科学の甲子園全国大会に本校理数科を中心とした生徒8名が埼玉県代表として出場しました。一昨年度から続いて2年連続の全国大会となりました。
全国から実力のある生徒が集まる中、全国47校中11位という成績を収めることができました。
大会のダイジェスト・レポートをこちらからご覧いただけます↓
https://koushien.jst.go.jp/koushien/report/2024/index.html
2年理数探究 校内発表
2月15日(木)、理数科2年生による理数探究の校内発表会が開催されました。
同じように探究を行ってきた2年理数科のクラスメイト、理数科1年生、教職員が聴講者となり、約1年間探究してきた成果を発表しました。
今年は数学分野8本、物理分野3本、生物分野3本、化学分野3本の発表がありました。
探究テーマの魅力を伝えたいという熱量溢れる発表ばかりで、1年生も真剣に聞いていました。
発表後には先生からの鋭い質問が出たりもしましたが、堂々と答えることができました。
研究の楽しさや難しさはもちろん、プレゼンテーションの力を身に着けることができるよい経験となりました。
【研究発表テーマ一覧】
研究分野 | 研究テーマ |
数学分野 |
関数と接円 ルービックキューブの規則性 天和・地和における複合役満の同時確率 加法定理から考える三角関数の拡張 2人ババ抜きの勝率 星形五角形の面積 最適な「傘のさし方」の検討 多重接線を持つ関数と求積 |
物理分野 |
紙飛行機―よく飛ぶ機体の先端の角度― 重心の位置と車輪の転がり方の関係 速度変化における跳水現象について |
生物分野 |
モウセンゴケの食虫行動と光合成 香気成分による昆虫の忌避行動 トルキスタンゴキブリの温度走性 |
化学分野 |
安全性の高い低融点合金の作成 エコカイロをつくろう! 色素増感太陽電池の実用化に向けての研究 |
理化学研究所見学
12月19日(火)、理化学研究所和光地区に生徒21名(1, 2年希望者)が見学に行きました。
初めに、理研の成立や歴史などを説明していただき、その後2つの研究室の研究内容についての講義を受け、実験施設の見学をさせていただきました。最先端の研究であり、内容はとても難しかったのですが、高校生でもわかるように丁寧に説明をしていただきました。生徒たちは、学校で学んでいることとの繋がりもあり、とても興味を持てたようです。また、偶然にも今回お世話になった研究室に大宮高校の卒業生の方がいらっしゃり、受験についてや、大学や研究室での生活について大変参考になるお話を伺うことができました。
開拓研究本部 染谷薄膜素子研究室
光量子工学研究センター 先端レーザー加工研究チーム
上記の研究室を見学させていただきました。
お忙しい中、ご説明、ご案内をしてくださった理研の皆様、ありがとうございました。